しんせい通信 第1号
ごあいさつ
初めにこの場をお借りいたしまして、この度の東日本大震災に際し、亡くなられた方々とご遺族に深く哀悼の意を表しますとともに、被災された方に心からお見舞いを申し上げます。
そして一刻も早い復旧と復興を願いお祈りいたしますとともに、私自身東北健児の一人として、今自分がなすべきことは何かを常に問いながら取り組んで参る決意です。
この国難とも言うべき未曾有の災害―――東日本大震災の最中実施されました統一地方選挙におきまして、歴史と伝統ある山形市議会の議員に初当選させていただきました。絶大なるご支援を賜りました党員・支持者の皆様、そして温かいご声援をいただきました市民の皆様に心より感謝申し上げます。その責任の重さに身震いする思いです。
浅学非才の身ではありますが、山形市政発展のため、市民の皆様のご負託にお応えするため、精一杯努めて参ります。
皆様方には、格別のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げる次第です。
1 防災対策について
(1) 山形市地域防災計画の見直しについて
- 質 問
このたびの東日本大震災を教訓として、現在の山形市地域防災計画を見 直す必要があると思うが、市長はどう認識し、 計画の見直しについてどう考えているか。
- 答 弁
地域防災計画は、県が公表している被害想定を基礎数値としている。県では予測評価を改定する予定とは聞いているが、今後とも改定を働きかけていきたい。
(2) 被災者支援システムの導入について
- 質 問
兵庫県西宮市が阪神・淡路大震災の際に開発した、被災者情報を集約するコンピュータプログラム「被災者支援システム」が、東日本大震災後に被災自治体でも活用され、罹災証明書の発行等に役立っていると聞く。山形市でもこれを導入してはどうか。
- 答 弁
導入都市の運用状況を確認しながら質問答弁検討したい。
(3) 事業継続計画(BCP)の策定について
- 質 問
地震など大規模災害の発生時において、市役所の業務の優先付けや遂行体制等を明らかにする「事業継続計画(BCP)」を策定する自治体が出てきている。山形市でもこれを策定してはどうか。
- 答 弁
新型インフルエンザが発生した際に、各課で業務の区分を行っている。地震発生時の計画は現在作成していないので、どのような方法が有効か調査・研究したい。
(4) 小中学校の避難所としての機能向上について
- 質 問
小中学校は、地域における避難所としての役割を果たすことも期待されている。小中学校における非常用物資の備蓄状況はどうか。避難所としての機能の充足状況については、どう考えているのか。
- 答 弁
小中学校への市職員の動員体制の検討とあわせ、非常用備蓄品の在り方、発電機の配備も含め検討する。
(5) 東日本大震災の被災地への一般事務職員の派遣について
- 質 問
東日本大震災の被災地の復興を支援するため、消防や病院の職員のみならず、一般事務職員の被災自治体への派遣を増やし、復興を支援するとともに、市の職員に災害時における事務の進め方等について経験を積ませてはどうか。
- 答 弁
5月31日現在で、274名を派遣しており、そのうち一般事務職員は121名である。今後も被災地からなどの要請に答え、積極的に職員を派遣していく。
2 子育て・福祉施策について
(1) 病児保育事業について
- 質 問
病気の回復期に至っていない児童について、保護者の就労等により自宅での保育が困難な場合に病院等で一時的に保育を行う病児保育事業が6月1日にスタートした。今後どのように周知していくのか。
- 答 弁
市報を通し広報するとともに、今後も広報番組や各種イベントなどの機会を捉え、周知を図っていく。
(2) ヒブワクチン等予防接種の助成制度について
- 質 問
公費助成が始まった、ヒブ・小児用肺炎球菌ワクチンや、ワクチン不足により助成が遅れている子宮頸がん予防ワクチンを、今後どのように周知していくか。
- 答 弁
子宮頸がん予防ワクチンは、供給不測により国から初回摂取者の摂取差し控えの通知が出ている。今後、差し控え解除の通知を受けて、ホームページへの掲載、学校・指定医療機関への周知を図る。
(3) 保育所待機児童の解消策について
- 質 問
保育所の待機児童の問題を解消するために、市は現在どのように取り組んでいるのか。また、今後の取り組みについては、どう考えているのか。
- 答 弁
今年度は、保育ママの拡充に加え、幼稚園の空き教室を活用した幼稚園保育事業や認可保育所1施設の創設補助を行う。次年度以降も、待機 児童解消に向け、ソフト・ハード両面で対応していく。
(4) 保育所待機児童の解消策について
- 質 問
市長は平成22年12月定例会の一般質問で、乳幼児医療給付制度について「現在、自治体間の競争状態になっており、一定のルールになるよう県・国に要望をしている」と答弁されているが、その後の進捗状況はどうか。この制度については、ぜひ拡充して欲しいが、これについてどう考えるか。
- 答 弁
本市では保育所や休日夜間診療所の整備など、子育て支援の枠組みで総合的に取り組んでいるところであり、子供の医療費助成制度の拡充も今後の検討課題と考えている。
(5) 高齢者移送サービスの拡充について
- 質 問
ねたきり状態の高齢者等の自宅からの通院手段等の確保を図る「高齢者移送サービス」について、利用券の交付が1年に12枚に限られているため、6往復すれば無くなってしまう。これを月1回1往復利用できる24枚に拡充してはどうか。
- 答 弁
昨年度の平均利用回数実績は2.4回で、利用券をすべて使用した方は16名となっている。今後、利用者や関係機関に幅広く意見を聞き、利用向上に努めたい。
3 道路の冠水対策について
- 質 問
最近のゲリラ豪雨等の際、国道13号線に並行する鈴川3丁目から大野目1丁目にかけての道路が冠水し、川のようになってしまう。通学路でもあり、早急な対策が必要であるが、これをどう進めていく考えか。
- 答 弁
現在計画されている雨水幹線の事業に向けた関係機関との設計協議を進めており、大野目交差点改良事業や河川改修事業と調整を図りながら整備を進めていきたい。